住宅
建築物の頑丈さでいえば、鉄筋コンクリート住宅に勝るものはありません。そのようなこともあってか最近の家造りでは鉄筋コンクリートが多く取り入られています。しかしいくら頑丈といっても完璧というわけではなく、自然が猛威をふるう大地震のようなとき、耐震面で絶対であるとはいいきれません。しかも高温多湿の気候風土のために、夏をいかに涼しく過ごすかに重点がおかれる日本の住宅の条件として、鉄筋コンクリートには問題が少なくはありません。もちろん現在の夏場ではクーラーが使われています。しかし人間の体はそうした不自然な機械に頼るのではなく、自然のエネルギーを多く含んだ外気をふんだんに受けることが重要です。そのような意味では開口部が多く、気密性の乏しかった日本の古来からの家作りには人間の体にとって大切な条件が備わっていえないということになります。鉄筋コンクリートの住宅では荷重の関係から木造の住宅に比べて、特に壁式の場合は開口部が少なくなります。さらに木材に比べてコンクリートには水分が多量に含まれています。完全に水分を取り除くには一説には数十年かかるとすら言われています。どんなに技術をもって防いでも現在の段階ではコンクリートの壁から猛烈に発散される湿気を防ぐことはできません。その上通気性が乏しいために腐敗した空気がたまりやすくなります。血行不順からくる病気やノイローゼ現象、肩こりや冷え性の原因ともなってしまいます。このような点考えるとあえて健康面にマイナス作用の多い鉄筋コンクリート作りにこだわる必要もないといえます。これから新しく家を建てようとする人には木造を選んだほうが良いといえます。
近年は日照権の問題が多く論じられます。自然の恵みであった太陽の光にまで権利を主張しなければならないことはずいぶんと悲しいことだといえます。人間の生活にとって太陽や風が大切なことは言うまでもなく、それらを人為的に奪われてしまうことは、健康上にとっても良く無い事は当然です。だからといって家を全面ガラス貼りにして太陽光線を取り入れるといったものは考えもので、明るい日の光ばかりでは人間は穏やかに暮らす事などはできません。静かに落ち着いて休む部屋も必要になります。何の対策もとられていない太陽は暴力的だともいわれます。必要以上の日照を採る家はそこに住む家族の健康を害してしまいます。日本の家造りは昔から夏涼しく、ということを重視しています。そのような意味でも日照の採り過ぎは暮らしにくくなると言えます。家造りにはバランスが大切です。良く日の当たった空気を流通させるだけで健康には効果があるものです。
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